日本酒についてのうんちくと宅配サービス
どうも鬱病おっさんです。
今日はおっさんが最も好きなお酒である日本酒について語ってみたいと思います。
日本酒と一口に言っても,様々な種類があります。大吟醸酒,吟醸酒,純米酒,本醸造酒,原酒,濁り酒等々。さらに清酒でないもので言うとどぶろくも日本酒の一種と思われます(法律的には微妙かもしれませんが)。
日本酒の作り方は基本的に全て同じ工程を経ています。
簡単に工程を書きますと,以下のような感じです。
①米を蒸します。
②蒸した米と米麹と水を混ぜて,いい感じに発酵させます。もろみですね。
③発酵したもろみをしぼります。ここで絞った後に残る固形物が酒粕です。
④この段階では濁っているので,濁り部分が底に沈殿するのを待ちます。
⑤上澄みを取り出します。
⑥上澄みをさらに活性炭等を用いて濾過します。
⑦品質の変化,劣化防止のために加熱殺菌(火入れ)や調整をします。
⑧瓶詰めして完成。
ちなみに,③の工程を経たものを「清酒」と呼びます。
⑧の工程を経たものを,純米大吟醸酒,大吟醸酒,純米吟醸酒,吟醸酒,純米酒,本醸造酒と呼びます。
これらの違いは,精米歩合と醸造アルコールが含まれるかどうかです。
「純米」とついているものは醸造アルコールが入っていませんが,ついていないものには入っています。
大吟醸酒や吟醸酒などの違いは精米歩合で,大吟醸酒になると米を50%以上削って作られます。
基本的に米を削るほどに雑味(クセ)がなくなり,万人が飲みやすいお酒になります。
⑦の工程を行っていないお酒を「生酒」と呼びます。
火入れをしていないため,酵母や麹が生きている状態のお酒です。
火入れをするとやはりある程度の味の劣化はありますので,清酒本来の味を楽しむのであれば「生酒」がいいでしょう。
ただし,保存環境や保存期間で味が劇的に変わるため,注意が必要です。
⑤までの工程のお酒を「無濾過生原酒」と呼びます。
濾過をしていないので,雑味(クセ)が強く出ます。
それをお酒の特徴として楽しめるのであれば,「無濾過生原酒」がよいでしょう。
③の工程で絞ったお酒を「濁り酒」と呼びます。
麹により米が分解され糖に変わり,それがそのまま入りますので,甘みの強いお酒になります。
②の工程のお酒を「どぶろく」と呼びます。これは「清酒」には分類されません。
日本古来から一般農家で作られ,親しまれてきたお酒ですが,現在は法律で一般人は作ることができないという悲しいお酒です。「どぶろく」というのはもろみそのものです。今一般人が本物の「どぶろく」を飲むことはあまりできないでしょう。残念なことです。
このように,製造過程のどの段階かによって名称が変わり,特徴も変わります。
さらに,蔵によっても麹,酵母,水が変わり,それで味が劇的に変わります。
日本酒は奥が深いお酒なのです。
高いお酒=美味しい,安いお酒=マズイというわけではありません。
自分の好みに合う一杯を求めて色々な日本酒を探してみるのも楽しいものですよ。
私は地元の山奥にある酒蔵さんで安くて美味しい純米酒を見つけたこともあります。
残念ながらその酒蔵さんは今はもうやっていませんが。
今は以下のような宅配サービスもあるようです。
上記のように撤退してしまった酒蔵さんを実際に知っている身としては,
このsaketaku様の考えには非常に共感を持てます。
日本酒好きの方であれば,是非お勧めしたいサービスですね。
それでは今日はこの辺で。
でわでわ。